【GIA宝石鑑定士が徹底解説】7月の誕生石・天然ルビーの魅力!

 
 
7月の誕生石
天然ルビーの魅力
 
 
 
真っ赤なルビーは、宝石の中でも最も人気があり高価な宝石です。
 
7月の誕生石であるルビーの石言葉は、その赤が象徴される 『 愛、情熱 』です。
 
こんな赤いルビーの指輪を一度は着けてみたいですよね。
 
 
このプログでは、宝石の権威・米国宝石学協会・GIA公認の宝石鑑定士であり、25年以上に渡ってオーダーメイドの結婚指輪を製作を行ってきた、宝石のエキスパートが、最高品質のルビーの魅力ついて詳しく伝えています。
 
 
 
 
 
結婚指輪や婚約指輪の購入を考えているあなたにとって、ルビーをデザインする時に、多くの知識や選択肢が得られる内容になっています。
 
是非読み進んでみて下さい。
 
 
 
 

■  7月の誕生石. ルビー

 

ルビーは7月の誕生石であり、世界で最も価値がある非常に人気の宝石です。

ラテン語で赤を意味するruberにちなんで名付けられたルビーは、酸化アルミニウムとしても知られる鉱物・コランダムに属しています。

 

ルビーの産地としては、もともと私たちが現在ミャンマーと呼んでいる国で発見されたものであり、今でも宝石の主要な供給源となっています。

ルビーは、タイ、カンボジア、スリランカ、マダガスカル、モザンビークなど、他のアジアやアフリカの場所でも採掘されていますが、ノースカロライナ州やモンタナ州を含む米国のさまざまな地域でも採掘されています。

 

 

最高級ルビーの赤とは

 
 ルビーは、モゴック周辺の古代ビルマ地域で紀元前3000年頃に最初に採掘されました。
 
その頃から、最高級のルビーの色は鳩の血の色・ピジョンブラッドと言われています。
 
これは、微かな紫色を二次的に含んだ色調の、鮮やかなミディアムレッドです。
 
 
最高級カラー・ピジョンブラッドの ハートシェイプルビー
 
最高級カラー・ピジョンブラッドの
ハートシェイプルビー
 
 
 
これらの紫色の色相は非常に重要です。
 
ビルマ人は、その濃い赤色ルビーを純金のジュエリーに留めました。
 
これにより、紫の色調の青が相殺され、視覚的に純粋な赤だけが見えるのです。
 
 

「鳩の血」ピジョンブラッドが、今でも別格の価値のあるルビー色であることは変わりません。

 

ルビーは、コランダムと言うサフィイアと同じ鉱物です。

サフィイアと言えば、一般的に深いブルーを連想しますが、実際には多くの色が存在します。

 

サフィイアと言えば、一般的に深いブルーを連想しますが、実際には多くの色が存在します。

パープルサファイア・オレンジサファイア・イエローサファイア・グリーンサファイア・ブルーサファイア・レッドサファイア <ルビー>

 

上記のように、多彩な色のサファイアがある中で、赤いサファイアだけを唯一ルビーと呼んでいます。

 

薄い赤色、つまりピンクカラーのものをピンクサファイアといい、人気を集めています。

 
最高質のピンクサファイア 
最高質のピンクサファイア
 
 
このピンクサファイア以上の赤色を全てをルビーと呼ぶため、明るい赤色から深みのある赤色まで、その色合いの幅はかなり大きいと言えます。
 
 

       明るい赤色 ルビー            深みのある赤色ルビー

         明るい赤色 ルビー        深みのある赤色ルビー

 
 

 

サンライズルビー

25.5カラット・サンライズルビー 3.030万ドル

 
 

2015年5月に国際オークション・ザーザビーズで、25.5カラットのピジョンブラッドのビルマ産ルビーが売り出され、3000万ドル、日本円にして約40億円という価格で落札されました。

この価格は、ルビーにおけるそれまでの記録の3倍であり、これまでに販売されたルビー中で最高価格となりました。

また、カラー宝石としても最も高額な記録となったのです。

 

 

7月の誕生石

 

ルビーは、7月の伝統的な誕生石であり、また牡羊座の星座石としても、昔から変わらず伝統的な宝石です。

 

ルビーは、その真っ赤な色合いによる愛や情熱を象徴する宝石で、生命のエネルギーを与えると考えられています。

またルビーの赤色は、火を連想させるので、多くの人がルビーを身に着けて、そのエネルギーを強さと決意に変えるとも言われます。

 

 
 
 
 
 

ルビーの特性

 
原産地:ビルマ、マダガスカル、タイ、南インド、スリランカ、アフガニスタン、中国、タンガニーカ
 
最高品質のルビーは、ビルマで産出される 「鳩の血・ピジョンブラッド」の赤色とされています。
 
色: ピンクがかった赤から鮮やかなミディアムダークトーンの赤までの範囲
 
 

比重: 3.97 – 4.05

屈折率: 1.768–1.772

硬度: 9.0

形成
ルビーの形成については、まだ分からないことが多いのですが、地質学者の間では、地中深くの高温高圧のもと、構造プレートの圧力によって石灰岩の堆積物が砕けることによって、ルビーが形成されると言われています。
 
処理

天然のルビーは、一般に内部なかひびや割れ目で多く、透明感が弱いものが多い宝石です。

その透明度を向上させるため、一定の処理がなされています。

従来の処理方法としては、ルビーを1800度の高温ににさらすことにより、透明度と色を強調させています。

 

 

■ ルビーの神話 

ルビーの神話

 
 
 
聖書には、ルビーについて4度の記述があり、美や知恵などに関連付けて記されています。
 
ルビーは、生命へのエネルギーと強い熱意を放射する振動を持っていると言われており、
 それは身につけた者に、リーダーに必要な知性と集中力の向上を促し、モチベーションを高めると考えられて来ました。
 

したがってルビーは、数多の王族のクラウンや紋章に使用されてきました。

 

古代ヒンズー教徒は、ルビーを身につけると勇気と無敵の力を与えてくれると信じていました。

そのため、ビルマの兵士たちは、戦場に行く時には、皮膚の下にルビーを移植したと言われています。

 
 また、神々にルビーを捧げると、皇帝として生まれ変わることができるとも信じられていました。
 
 

8世紀にアラビア語で書かれた多くの本には、夢でルビーを見ることの記述が出てきます。

著者のAchametisは、ルビーを夢見ることはあなたの将来に大きな喜びと幸運をもたらす可能性があると言っています。

 

また、中国の貴族にとってもルビーは大切な宝石でした。

中国ではルビーは、ベンチャービジネスに幸運と成功をもたらすと信じられていたので、建物の基礎の下にルビーを埋めたと言われています。
 
 

ルビーは歴史を通して、常に神話として語られてきており、この宝石が世界中の人々にどれほど愛されているかを示しています。

 
 

 

ルビーによる癒しや効能

 
ルビーは美しい宝石だけでなく、癒しの性質もあると信じられています。
 

一部の古代文明では、ルビーが炎症を和らげ、傷を癒すことができると信じていました。

 
多くの国で、ルビーは人にエネルギーを与え、活性化させる事が出来ると信じられています。
 

やる気を維持したり、アクティブになる為に、ルビーを身につけるすることで、1日を通してパワーを発揮し、必要なエネルギーを高めることが出来ると言われています。

 

これらの主張を裏付ける医学的証拠はありませんが、ルビーの癒しの特性は多くの古代文明によって文書化されています。
 
 
 

いかがでしたでしょうか。

 

高価な宝石としてだけではなく、7月の誕生石としてルビーを身につけることで、生きるエネルギーを与えてくれることでしょう。

 

ルビーについてもっと知りたいとお考えでしたら、いつでも私共にお聞き下さい。
 
 
お待ちしております。
 

 

筆者 
ヨーアンドマーレ代表
GIA・GG  米国宝石学協会 鑑定士 島田 洋輔
 
 
 
 
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