婚約指輪をオーダーメイド依頼した際の重要な4つのデザインプロセス

婚約指輪をオーダーメイド依頼した際の重要な4つのデザインプロセス

 
 
 
 婚約指輪をオーダーメイドで依頼したいと考
 えています。
 
 ただ、いったいどんな流れで進んで行くの
 か、また予算よりはるかに高額なのではない
 か等、初めての事で想像もつきませんよね。
 
 
 一般にはあまり知られていませんが、ジュエ
 リー業界で働く人の多くは、婚約指輪をオー
 ダーメイドで購入しています。
 
 それは、最高品質の婚約指輪を作り続けてい
 るラフトデザイナー達は、顧客が希望する
 商品を作り上げる方法を熟知しているので、
 彼らのリードに沿って依頼すれば、既製品よ
 り良いものが、抑えた価格で購入出来る事を
 知っているからです。
 
 
 ここでは、婚約指輪のオーダー依頼を受けた
 デザイナーや職人達が、どのようにして顧客
 をリードしていくのか、4つの基本プロセスを
 お伝えします。
 
 
 
 
 

 婚約指輪をオーダー依頼した際の重要なデザインプロセス その1

 
 結婚指輪オーダーの際デザイン画だけで判断してはいけない3つの理由 
 
 
  オーダーメイドで最高品質の婚約指輪を完成
 させる為には、高い技術とデザインに対する
 バランス感覚が必要です。
 
 そのためには、顧客の協力が不可欠になりま
 す。  
 
 最初のプロセスは、顧客と面会して、全体の
 スタイルについて話し合うことです。  
 
 あなたがプルオーダーメイドによって、 完全
 オリジナルリングを製作することを計画して
 いるのか、または店舗に並ぶコレクションに
 わずかなデザインの変更を加えることを望ん
 でいるのか、この最初のステップは非常に
 要です。
 
 
    まずはセンターストーン、主にダイヤモンド
 のサイズや形に適したリングデザインと形状
 など、その婚約指輪のスタイルに話しが進ん
 でいくでしょう。
 
 あなたが婚約指輪全体のデザインに対する希
 望や好みがあるのであれば、デザイナーはそ
 の全体の外観を把握する事に神経を集中させ
 ます。
 
 話し合いの中から出てきた希望を、デザイナ
 ーは、サンプルリングを交えながら、ラフデ
 ザイン画や仮のワックスモデルを製作して顧
 客に示して行きます。
 
 オーダーメイドで結婚指輪を製作する場合に
 は、顧客の信頼を得る為に、デザイナー達
 は、確かに希望や好みをしっかりと共有し
 ている事を顧客にプレゼンテーションする必
 要があからです。
 
 
 
 
 
結婚指輪のオーダー依頼をデザイン画だけで決めてはいけない理由3つ

 

 

 

 

 その2 婚約指輪の金属種類とセンターストーンを決める

アンティークなピンクゴールドでデザインした婚約指輪オーダー作品

 
 
 
 
 次のプロセスでは、金属の種類とセンタース
 トーンの宝石を決めて行きます。
 
 希望するセンターストーンがダイヤモンドの
 場合には、そのサイズや形によってリング全
 体のデザインが大きく変わります。
 
 
 
オシャレな婚約指輪をオーダーする為のオシャレなダイヤの形9選
 
 
 
 中でも最も一般的なのはラウンドブリリアン
 トカットのダイヤモンドです。
 
 予算とリングデザインとのバランスを考えな
 がら、上質のダイヤモンドを選ぶ必要があり
 ます。
 
 ラウンドブリリアン  トカットのダイヤモンドです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 また、センターストーンがカラーストーンの
 場合には、その色や形によってバランスのと
 れた金属の種類や、リングデザインがありま
 す。
 ダイヤより希少価値の高い5つの宝石で婚約指輪をオーダーメイドする
 
 
 
 これらはその作品のリング構造に影響を与え
 る最も重要な部分なので、デザインを考えて
 いく早い段階で決めていかなければなりませ
 ん。
 
 その条件によって、婚約指輪の腕の幅や デ
 インのタイプ (プレーン、ダイヤパヴェ、コ
 ンビカラー等々 )、 そしてセンターストー
 ンを固定するための爪の数などを決めていき
 ます。
 
 
 
    これらの基本デザインがだいたい設計された
 上で、今度はワックスデザイン模型のディテ
 ールの部分を考えて行きます。
 
 
 
 

 その3 婚約指輪の完成デザインのワックスモデルをつくる

 
デザイナーが提案する結婚指輪のワックス模型
 
 
 第3のプロセスでは、話し合いから決まった
 そのリングの完成形を、立体の模型にした
 ワックスモデルを再度製作します。 
 
 これは鋳造して金属化する為の原型の様なも
 のです。
 
    これを一旦顧客が確認し承認された段階に
 て成約となり、本製作の段階へ進んでいきま
 す。
 
 
 顧客の承認を得たデザインのワックス原型
 は、この後指定の金属へと移行していくので
 すが、その工程を簡単に説明します、
 
 そのワックス原型模型はローソクと同じ成分
 からなっていますので、熱が加えられると溶
 けてしまいます。
 
 その性質を利用して、石膏で固めて周りか
 ら熱すれば、そのワックスモデルは溶け落ち
 石膏の中に婚約指輪の立体デザインが空洞と
 なって残ります。
 
    そこに溶けて液状化した金属を流し込み冷却
 すれば、その金属フォームは石膏の中に残り
 ます。
 
 これが鋳造と呼ばれる、金属の形を作る製法
 です。
 鋳造と呼ばれる金属の形を作る製法
 
 
   
    その後石膏を割って、中から金属フォームを
 取り出すと、指定金属が例えばプラチナであ
 る場合には、模型で見たデザインのプラチナ
 リングが出てきます。
 
 
 
 
 

 その4 完成間近の婚約指輪のデザインと留める宝石の確認

完成間近の婚約指輪のデザインと留める宝石の確認    
 
 
 最後のプロセスは石のセッティングです。
 
 宝石担当者と職人が一緒になって、センター
 ストーンやダイヤモンドを選びます。
 
 
 
 
   ダイヤの5つのCを組み合わせて良い婚約指輪を安くオーダーする!>>
 
 
   
    デザインアクセントの為の小さなダイヤモン
 ドや宝石は、センターのダイヤモンドとのバ
 ランスと、リング全体にわたってのデザイン
 の一貫性とまとまりのある外観になるよう
 に、ダイヤモンドの位置を決めていきます。
 
 ダイヤモンドや宝石は、手で留めるハンドセ
 ットにより、金属に入れたマークに沿って入
 れられます。
 
 ダイヤモンドが入ったら、顧客のオーダーメイ
 ド婚約指輪は、再度磨かれて仕上げられてい
 きます。

 その後の最終検品にて、金属に引っかき傷や
 へこみ、気泡がないかなどチェックされます
 。
 



最終検品にて婚約指輪の引っかき傷やへこみなどがチェックされます。


 デザイナーと職人と常に留意するのは、そのデ
 ザインとセットされた宝石とのバランスです
 。

 もし完成した婚約指輪の外観に違和感がある
 とすれば、それはバランスが崩れているから
 でしょう。

 また、全ての石がしっかりと固定されている
 かしっかりと確認されます。


 婚約指輪の検査が終わり、品質管理チームが
 問題ないことを確認したら完成です!


  まとめ

 

 婚約指輪をオーダーメイドで自分の好きなデ
 ザインにて依頼する際には、以下のプロセス
 で進んで行く事を覚えておきましょう。
 
 
 1. 婚約指輪の全体的なデザインを共有する
  為、デザイナーはサンプルリングやラフ
  画、そして仮のワックス模型を示して、プ
  レゼンテーションを行う。
 
 2. 大まかなデザインが決まったら、それをど
  んな金属でつくるのか、センターの宝石は
  どんな大きさや形のものにするのかを決め
  て行く。
 
    3. ほぼデザインが決まった段階で、その婚約
  指輪の完成デザインのワックス模型を作り
  確認する。
  承認された段階で成約となり本製作に入
  る。
 
    4. リングが指定金属で金属化されてから、実
  際に留めるセンターストーンを決めると同
  時に、サイドストーンを決めて、最後にマ
  ークをつけた場所に手で留めて行く。
 
  最後の検品後に完成となる。
 
 
 
 いかがでしたでしょうか。
 
 これから婚約指輪をオーダーメイドにて考え
 ている方は、この様なプロセスを頭にイメー
 ジしながら進めて行ってみて下さい。