手作りのミルグレインジュエリーの歴史と
時代を超越したジュエリー
1920年代は、パリを中心に洗練されたファ
ッション、 ボブヘア、フラッパードレス、
そして複雑なデザインのジュエリーが花開い
た時代でした。
1925年のパリ万国博覧会はアールデコ時代
の始まりでした。
アールデコスタイルのジュエリーは、対照的
な色と幾何学模様で知られていますが、その
代表が優雅なミルグレイン装飾のジュエリー
でした。
1920年代のイブニングドレスは低いネック
ラインのものが人気があり、 短いヘアスタ
イルと共に、ディナーパーティーや社交イベ
ントに出席した時に、美しく洗練されたミル
グレインスタイルの複雑なネックレスやダイ
ヤのイヤリングを披露するのに適していまし
た。
かS
ミルグレインジュエリー
ミルグレインは、「1000グレイン」という
意味のフランス語に由来し、リングの端に沿
って施される装飾デザインです。
この装飾技法は当初イヤリングの石のまわり
の金属の部分を強調するのに使われていまし
た。
近代技術以前は、職人は手作業でビーズを作
り、それからジュエリーの外側に一つ一つ
そのビーズをハンダ付けしていました。
そのユニークな見た目とスタイルが、当時非
常に人気になりました。
そのとても複雑で繊細なデザイン技法は婚約
指輪にもバンドメイドの高級感と特別感を与
えたのです。
ミルグレインの種類
あなたのリングにミルグレインを装飾する
ための3つの異なるテクニックがあります。
1. ミルグレインホイール
ミルグレインホイールを使用する刻み目付け
方法は、金属を転がすハンドルに鋸歯状の
回転車輪がついていて、それを入れたいライ
ンに沿って引いていきます。
この方法は一旦完成したジュエリーに後から
気軽に、そして自由にいれることができま
す。
. タガネを使ったミルグレイン彫り
金属に柄を彫ったり、ダイヤモンドを埋め込
んだりするときに、タガネと言う先端が尖っ
た金細工の刃を使います。
そのタガネで一つ一つ彫り刻んでいってミル
グレインを入れて行く形を私たちヨーアン
ドマーレは使っています。
この手彫りによる伝統的金細工で繊細なミル
グレインを入れると、いっそうの高級感が出
てきます。
ただこれが出来る職人は日本でも数人しか
いません。
3. 伝統的なパンダ付け方法
この方法は、ミルグレインスタイルをとても
人気のあるものにした方法です。
これは、それぞれ個々の手作りのビーズを
一つずつ金属フレームに取り付けるという、
非常に詳細なプロセスを必要とします。
この伝統的装飾技法は、骨董品に限らず現在
の婚約指輪や結婚指輪にも、オシャレなアン
ティークテイストを加えるテクスチャーとし
つかわれている人気デザインです。
それはヴィンテージやアンティーク感を与え
るだけでなく、ジュエリーに高級感のある
ディテール感をプラスします。
婚約指輪の金属フレームにミルグレインを
プラスすると、ダイヤモンドに一段上の存在
感与え、そのデザインをユニークにします。
またミルグレインスタイルの美しさは、それ
がさまざまな方法で使用できることです。
フレーミング、エッチングは重要な部分を
強調したい場合に有効ですし、
ミルグレインの質感は、リングデザイン内
細部に目を引くのに役立ちます。
これはジュエリーデザインにおいて、時に とても重要になります。
熟練した職人技とデザインでつくりだされ
るアンティークなミルグレインを結婚指輪に
いかがでしょうか？
