人工ダイヤモンドについて聞いたことがあますか？
自然界で天然ダイヤが生成される圧力と熱の条件を
室内で作り上げて、炭素から人工的に生成したもので
す。
ジルコンやモサナイトのようなダイヤモンドの模倣石
とは違い、組成は本物のダイヤモンドです。
よって鑑定士と言えども鑑識設備がないと天然ダイヤ
との見分けはつきません。
また価格は天然ダイヤモンドの半分くらいということ
もあり、ダイヤモンドの宝飾市場を変える存在と見ら
れているのです。
1.人工ダイヤを最大手が販売で人気に
ダイヤ鉱山の世界最大手デ・ビアスは、人工ダイヤモ
ンドの販売を米国で初めています。
まず市場規模の大きい米国で開始し、他地域への拡大
も視野に入れてのことですが、天然ダイヤに比べ安い
人工ダイヤは若者を中心に人気が伸びています。
ダイヤモンドの最大手商社デ ピアスは人工ダイヤの
アクセサリー販売専門会社「ライトボックス・ジュエ
リー」（英国）を既に立ち上げました。
価格は0.25カラットで200ドル、1カラットが800ドル
からにて、婚約指輪に使う高品質な天然ダイヤモンド
の10分の1以下の 水準で、専用サイトで販売する計
画です。
「米国のみに絞って提供するが、将来的には他市場で
の展開も検討する」（デ・ビアス）。
人工ダイヤは低価格であるほか、天然ダイヤと違い
武装勢力の資金源になる可能性もありません。
米国で若い世代の関心を集めており、既にスワロフス
キーが人工ダイヤを使った宝飾品を手掛けています。
肉眼では天然ダイヤと見分けがつかず、両者が混ざっ
て流通するケースも増えていたので、
「割安なアクセサリーとして人工ダイヤ市場が確立す
れば、天然ダイヤとの混合が起きにくくなる」との考
えから、最大手のデ ビアスが積極的な販売に出たの
だと思われます。
2.人工ダイヤを使った婚約指輪オーダー
天然ダイヤモンドには、ブラッドダイヤモンドに象徴
される紛争地域から採掘されたものが多く含まれてい
ます。
そのように人命を落として採掘されたようなダイヤモ
ンドを、エンゲージリングなどに使用することを拒否
する動きが世界的に盛んになって来ている中で、
天然ダイヤモンドと変わらない品質を持ったクリーン
な人工ダイヤモンドが注目され始めています。
また、人工ダイヤモンドは、同じ大きさ、同品質の天
然ダイヤモンドに比べて、30％以上安くなります。
天然ダイヤモンドでは見つける事が出来なかった希望
のカット、色、透明度、カラットを人工ダイヤモンド
では見つける事ができるので、デザインバリエーショ
ンも広がります。
人工ダイヤモンドは、化学的および構造的に天然ダイ
ヤモンドと変わらない事を考えた場合、オーダーメイ
ドで婚約指輪を依頼する際の選択肢の一つと考えても
良いのではないでしょうか。
